Fr-774var KM-426.1（Silver） 神聖ローマ皇帝カール6世/グリフィンとライオンに支えられた紋章　贈呈用12ダカット金貨（41.44g） 有力な帝国市ケルンも大型金貨となると,17~18世紀を通じてフリードバーグのFr-774は“Very Rare”として1727年銘のターレル貨の金打貨としての12ダカット金貨を試作するのみで,KMも同じタイプを18世紀銘のKM-427として記載している。この品はおそらく現存数枚あるかどうかという珍品で筆者も過去50年間において,日本で確認したことはない。本品は1727年銘のターレル貨より稀少な1726年銘のターレル貨の極印により製造された金打貨で,初めて存在が確認された品であり唯一品の可能性が高い。主任彫金者,From Anton van Loonと造幣局長Heintich Kippersのイニシャルを配するが,カール6世の肖像が他国とは微妙に違い興味深い。裏面“HK”のイニシャルの下に本来ある筈の“BURG,FUES”の銘文が何らかの理由で消去されており,これがNGC社による“Rev Damage”の表現になっているが、周辺にアジャストメントマークもあり,造幣局での所作によるものと認められ大きな欠点とは考えられない。なんにしても正真正銘の頂上レアリティ。Possibly Unique！ⓇⓇⓇⓇ
裏面6時の文字消去跡有る以外 UNC

NGC:https://www.ngccoin.com/certlookup/3960524-002/Non-Numeric/